2022年07月23日

993エンジンOHの見学


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エンジンOH予習
友人の993のエンジンがオイル漏れ。OHすることになったので、予習のために見学に行きました。
後々のため備忘録的に書いておきます。


友人の車。スルーボルトあたりからオイル漏れだそうです。
で、今回エンジンOHをすることに。
後学のために見学させてもらうことにしました。

エンジンOH見学
見事にエンジンが降ろされた、993。外した様子を見ると、おおよそ何を外したらよいかわかりやすいですね。
基本、オイルライン、フューエルホース、ハーネス関係。
後はドラシャとか外すのでしょう。
確か、サイドブレーキとかも緩める必要があったような記憶があります。

エンジンOH見学
既に結構バラバラ。
エンジンラックの乗っていました。メタルシートも交換かな?

エンジンOH見学
きれいに並べられた各パーツ。
まだ洗う前の状態です。

エンジンOH見学
こちらはコンロッドなど。
このメタルシート。結構よさそうな感じですが、確認するには粘土みたいなのを間に入れて、状態を確認するそうです。

縁を見るとシーリングの痕があります。
工場だと、ここまでシーリングがはみ出ることはないので、一度開けたことがあるのでは?という事でした。

エンジンOH見学
ロッドを外す場合は、ボルトも交換は必須とのこと。
スルーボルトですが、手で回ってしまうとのこと。
この993は前期型。スルーボルトは964のモノと同じだとのことでした。
993の対策型は全ネジになっているとのお話しでした。

エンジンOH見学
このショップにはこんな珍しい車もありました!

エンジンOH見学
カムです。どうやら片側のカムにかじりがありました。
原因はオイル管理だそうです。
今のオーナーはきちんとやっているので、前のオーナーが原因かな?
もしかしたら、長期間乗らなくて油膜が落ちてしまうと同じ現象になるかもしれません。
補修できるかどうかは微妙なところ。
社外品でもありますが、その場合は両方のカムを交換することになるのでしょうね。

カムのボルトは再利用可能とのこと。
ただし、ワッシャは交換だそうです。

チェーンガイドも交換。
この部品はプラスチック。擦れて削れているので交換となるようです。
カムのスプロケットの面が削れていました。
どうやらワッシャー2枚分くらいずれていたようです。
話だと、マニュアルによると通常はSSTで設定して終わりなのだそうですが、
その場合、ずれることも。なので、ダイアルゲージで測りながらやるそうです。
なるほど・・・・。
スプロケット自体は問題ないので、再利用。
取付時に面を合わせて入れるとのこと。

エンジンOH見学
ラッシュアジャスタも交換。
左上に見えるのはノックセンサーだそうで。

エンジンOH見学
こちらの白いケーブルはシリンダヘッドテンプセンサ。
見覚え有ります。

エンジンOH見学
シリンダの中はきれいなようです。
ピストンリングは当然交換ですね。

エンジンOH見学


エンジンOH見学
バルブはまだ外していません。
バルブガイドですが、これを打ち換えるには、極低温で替えるとのこと。
普通ではできないので、外に出すそうです。
削りながら入れる方法もあるようなのですが・・・。
(そうやっているショップもあるとのこと。)


エンジンOH見学
これは、パワステポンプ。
車上では外せないのですよね。
このベルトもこういう時に交換かな。

エンジンOH見学


エンジンOH見学

エンジンOH見学
そもそものオイル漏れの原因はこの水色のブッシュ。
変形してしまっていたそうです。
右に見えるのはリターンチューブ。
良く分割式に交換すること多いのですが、エンジンOHしているのであれば、ブッシュ交換でそのまま再利用できるとのことでした。

エンジンOH見学
この辺のメッキパイプはメッキ屋さんで再メッキしてもらうときれいになるとのこと。
値段もそう高くないとのお話し。
また、メッキに出す場合は、きれいにしなくても良いとのこと。
酸とかにつけるので、おのずときれいになるそうです。

エンジンOH見学

エンジンOH見学

エンジンOH見学
クランクシャフトプーリー
このボルトは交換だそうです。
このボルトは良く見ると、座の部分に細かい溝が切られています。(写真無し 汗)
そのため交換だとか。

これ、かつて外そうとして外れなかったボルト。。。
車上では力が逃げるので、インパクトでもなければ無理ですね。

ピストンのピンも交換だそうで。

フューエルラインについても教えてもらいました。
通常圧力がかかり問題になるのはエンジン回り。
その辺を交換しておけば良いのですが、注意なのが、フロントへリターンする長いホースだそうで。
これには途中にメタル素材が入っており、これが錆びるとのこと。
この部品は993も964も在庫がないそうなので、途中をホースにして直すことになるそうです。

この後が本格的な作業に入るとのこと。
作業的にはまずはひたすらクリーニングだそうです。
場合によっては重曹でウェットブラストをかけるとのこと。

さて、仕上がりが楽しみですね。

今回見学してわかったことですが、
この作業には相当なスペースが必要ですね。
部品とかきれいに仕分けしておく必要もあるし。

そもそもこれ以外に、マフラーやミッションがあるわけです。

どこかガレージを数か月借りた方が良いかもしれない。。。






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posted by みのる at 18:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記:日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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