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ベアリングまでばらして清掃!
はずしてみると、結構バックリいっちゃってますね。
車に装着されている状態では、ここまで逝っていても、しっかり見ないとわかりません。
キャップをはずします。
これははまっているだけなので、ポンチか貫通のマイナスドライバーで叩けばはずれます。
グリスをふき取るとこんな感じ。
真ん中のスナップリングをはずします。
これはずすのには、スナップリングプライヤが必須です。
スナップリングプライヤーセット STRAIGHT/12-1113 (STRAIGHT/ストレート) |
値段の割に充分に使えます。
はずしましたら、今度はプーラーでシャフトを抜きます。
真ん中の部分はテーパーになっています。つまり表裏ありますので間違えないように!
ばらしてトレイに入れておきます。
ベアリングは決して落とさないように・・・・。
また左右作業すると思いますが、混ぜないようにした方が良いと思います。
パーツクリーナを使ってしっかりと洗い、汚れをしっかりふき取ります。
こちらは外側の部分。これはちゃんとした工具がないと抜けません。
もし抜きたければ、ショップに持っていくのがよさそうです。
今回は、できるだけグリスをとり、新しいのを詰め込みます。
パーツクリーナで洗うことも考えましたが、成分が残ってしまうとグリスを分解してしまいそうなので、やめました。
さて、組み立て作業。
組み立てる前にベアリング類にグリスを塗っておいた方が良いでしょう。
あ、組み立てる前に、肝心のブーツを入れておくことをお忘れなく!
組み立てた後では、入りません!
基本、ばらすときの反対の手順です。
この写真の真ん中部分ですが、先程も書きましたように、テーパーになっていますので、間違えないように。
で、最後は叩きこむしかないのですが、このようなものを使って叩きます。
写真にあるのはハブナットをはずしたときに使った32mmのソケットです。
インパクトレンチ用なので、丈夫ですね。
これですが、スナップリングがはまるところまで叩きこみます。
最後に新しいスナップリングでとめます。
ここで一度動きを確認しておいた方が良いです。
実は私の場合、組み上げた瞬間に動きが固まってしまいました。
まったくベアリングの動きをしないわけです。
なにかにかっちりはまってしまったような感じです
「やば!ベアリングをかじった?」
で、ベアリングをばらし、一つずつ入れながら動きを確認します。
でも、最後の1個を入れた瞬間に動きが固まる。
ベアリングの順番を入れ替えたりすると、直りました。
これ、結構微妙です。
グリスをしっかりと塗りこみ、ブーツをかぶせます。
新しいブーツはすごく柔らかいです。
さて、新しいバンドでブーツをとめるわけですが、これが結構大変。
精密ドライバーのマイナスを使って、ひっかけるようにして引っ張りとめました。
(この説明でわかるだろうか・・・・)
ドライブシャフトを戻します。
サブフレームとハブの間から入れていきます。ここからしか入りません。
またハブを再度思いっきり開いてシャフトを入れていきます。
で、その次の作業がロアアームのはめ込み。
なぜかはまりません。
これロアアームの組みつけのクリアランスがほとんどありません。
コツとしては、前方部分を入れてからやると良いです。
前方をほぼ定位置に持っていきます。(正直これだけでも結構大変なのですが、いろいろゆすったりするとあるときすっと入ります。正直知恵の輪です。苦笑)
その状態で、ゆすりながら動かしていくと、後方がはいるところが見つかります。
まぁ、私の場合、30分ほど奮闘しましたが・・・・(苦笑)
さて、最後は組みつけだけ!と思いきや、そう簡単には許してくれません!(笑)
まずハンドブレーキ。
これを戻すのは大変です。というのもネジをはめるための充分なクリアランスがないんです。
しかたないので、ハンドブレーキの軸だけをはずしてまずはナットを通します。
それから、軸をハンドルに再度組み直す。
でも、これも、ピンを入れるのがホント手先の感覚だけで入れる感じ・・・。
これだけで1時間以上かかっちゃいました・・・。
さらにロアアームの固定。
マニュアルを見ると「ゼロポジションでの組みつけ」と書いてあります
おそらく、1Gかかっている状態で規定トルクで締めつけろという意味だと思います。
ジャッキアップしている状態では、ロアアームは下にさがっています。
この状態で組みつけると、荷重がかかっているとき、なかのブッシュが余計によじれてしまうのだと思います。
なので、下からジャッキで持ち上げれば良いのだろうと何の気なしに持ち上げたら、なんとスタビライザーバーのボールジョイントが外れてしまいました!
ゴムブーツがすっぽり抜けてしまいました。
再度組みつけようにも固定するバネがうまくはめられなかったので、ステンレスワイヤーで縛って固定しました。
まぁ、いろいろトラブル続きでしたが、なんとか組みつけまで完了。
トルクレンチをとり回すのが大変だったりと、はずすより組みつけの方が大変です。
トルクレンチの長さがあるので、できるだけジャッキアップは高い方が作業効率は良いです。
でないと、床に引っかかる・・・・。
最後のハブナットですが、まずは200N・mのトルクレンチで確実に締めつけ、その後は手で締めあげました。
力を入れるのは、押すより、引っ張り上げる方が良いです。背筋を使うイメージです。
狭いところでのトルクレンチ作業は、手ではなく、足を使ったケースもありました。
ただ、やるときには、しっかりとソケットをはめ、なめないようにするのが重要です。
一度、試運転してから再度ハブナットを確認した方が良いでしょう。
まぁ、やってできないことはない作業です。
最初からロアアームを抜く方法を採択していたら、もっと早くできたと思います。
(手抜き手法で試行錯誤していた時間が結構かかっています。)
【今回使用した工具、部品など】
・CVジョイントブーツキット(ブーツ、大小ベルト、スナップリング、グリス、金属カバー)
・プーラー
・ハンマー
・叩き込み用ソケット(32mmソケット利用)
・スナップリングプライヤー
・パーツクリーナー (2本以上は使うでしょう。)
・ジャッキ(左右分で2つ)
・各種ソケット、レンチ
・精密ドライバー(ベルト取り付けのため)
・貫通ドライバー
・ウェス、ペーパーウェス 大量
スペシャル
・蚊取り線香(笑)
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ボールベアリングはホルダーと相性が出来ちゃうんですね。僕のタイロッドボールジョイントブーツも純正留めリング?入れられず諦めましたよ。すばらしい解説に感謝です。
でも、いろいろ組みかえてなんとかスムーズに動くようになりました。
もうシャフト抜くのは諦めて分割式を注文しました。
スピージーを4つです。
そう言えば、タイロッドボールジョイントブーツも切れてたな。。。